BLOG日々のこと

2024.2.26

勉強会への参加!!

勉強会への参加!!

こんにちは!

今日は龍谷大学農学部の広瀬さんが主宰する大豆の勉強会へ参加してきました。

貴重な時間を創出してくださりありがとうございます!

参加者名簿を確認すると先輩農家さんやご近所農家さんなど参加者が多く、とても賑やかな勉強会でした。

今回は【大豆を科学する】という題名で大豆の来歴から栽培のポイントまで様々な視点からレクチャーを受けることに。

個人的に重要だと感じたことは以下の3つ

  1. 根っこの先端で生成される植物サイトカイニンが大豆の莢数に影響を与えること。
    根から送り込まれるサイトカイニンが分枝や花、莢付きに影響を与える。
    直根や側根、二次側根にある毛細根の量が多ければ多いほど莢付きが向上することから根の総量をどうやって増やしていくかが大豆の多収の肝となっている。
    中耕培土すると軸から根が伸長したり、根が裁断され修復される過程で根の総量が増えるため、中耕培土はしっかり2回はした方がいい。ただ、開花期に根を裁断したりすると悪影響を及ぼす事がないかを確認する必要あり。
  2. 下位葉へ光を当てる重要性
    日本の大豆品種の特性は有限伸育型と呼ばれる登頂部に花芽を付けるとそれ以上、伸びずに高さが決まる特徴を持ちます。
    逆に伸び続けるものは無限伸育型と呼ばれ、米国や中国の品種が該当する。
    有限伸育型は登頂部の葉が大きくなる傾向があることで、下位葉へ光が届かず光合成の効率が悪化。
    下位葉へ光が届かないと、葉の老化に繋がり結果として養分の無駄となり減収する。
    この課題を克服するために7葉期ほどで摘心を行い、登頂部の大きな葉を除き下位葉へ光を届けることで分枝を促すことで着莢数を増やし増収する摘心栽培が行われている。当社ではやってませんから一度はやってみたい。
  3. 大豆は収奪型作物であること
    今回の講義の中で多く発言された地力の消耗。
    滋賀県内では稲⇒麦・大豆という2年3作が定着しており、最近は転作が隔年で実施され地力の消耗が徐々に問題となっている。
    地力が消耗することで近年の異常気象時に稲麦大豆が全体的に減収傾向にある。
    例えば、九州地方の福岡県や佐賀県では地力の過剰な消耗による収量減少が大きな問題となり課題解決へ向けた取り組みが行われているそう。
    私が理事を務める(農)サンファーム法養寺の小麦でも隔年で転作を実施する圃場と2期ぶりに転作を実施した圃場を比較すると、大きな生育差が観察され、地力の消耗が原因ではないかと考察している。
    地力の消耗への対応策は有機物の投入や緑肥の導入。
    緑肥を導入すると品目により25㎏/反ほどの窒素成分を圃場へ補給することができ、3年ほどで消費、分解される。
    年間で窒素成分8キロ相当が利用できると仮定すると、稲作の窒素成分の大半が賄えることができるため、低コスト栽培やこだわ枝り栽培などへ生かせそうです。
    また、これから先農家人口の減少により1経営体の耕作面積は拡大が予想されます。
    そのような状況下では適期作業できない圃場には緑肥を植えて、地力を高めることで投入する施肥量を減らすことで環境にもやさしい営農体制を構築できるのではないかと思います。
    当然、緑肥を行うことで生産金額が減少するのは確実であるから稲麦大豆に緑肥を加えた輪作体制、地域全体でのブロックローテーションがより重要になってくるのではないかと感じました。

その他忘備録や個人的に気になったところ

播種後2週間で直根の長さが決まり、1か月から根粒菌が活動開始するため播種後1か月間はスタートダッシュ用の窒素成分が必要。元肥で2~3Nkg/反ほど。

青立ちの原因は完全に究明されていないこと。

重要なリン酸。滋賀県内の土壌ではリン酸が不可給態であることが多いため、菌根菌(多分マイコスとか)を活用し可給態へしたり、種にリン酸粉末を付着させてスムーズに吸収させることで初期生育が良くなる。

質疑応答では大豆生産者から様々なことが挙げられました。

・ことゆたかA1はA1に品種更新されてから青立ちが多くなっている気がする。

・莢の中に実が入らない原因はなにか。

・海外品種が日本へ導入されるのか

などなど色々なことが質問されていきました。

90分の講義があっと言う間に過ぎていきました。

農業に携わって早くも7年。

普段、感覚的にしてきたことを数値的にはどうなの?ということの久しぶりにゆっくり考える良い時間となりました。

次回以降は参加者のニーズを踏まえて、緑肥の深堀や土壌についてなどをテーマにされ、是非とも参加したいです。

今日の講義内容をすべて取り入れることは難しいとしても、できることから試してみて次へとつなげていきたいと思います。